3月の満月の日に知多半島にある「いのちつむぐ里」でリトリート合宿をしてきました。
こちらのオーナーである清水夫妻は、3年前にご主人が会社を辞め、美浜の古民家に移住し、ご自分たちでリノベーションもされたのだとか。
キッチンには立派なおくどさんもあって
こうやって火起こししてご飯を炊くのです。
いろんな手作り発酵調味料と身の回りにある食材を使って丁寧に作られた食事が本当に美味しく身体中に沁みわたるよう…
食事の合間にはライアーを奏でたり
近くの海まで歩いてお散歩したり
何かに追われることもなく、心と体が望むままに過ごす豊かな時間。
翌日はお昼ご飯のためにつくしを摘みにみんなで畑へ。
私たちがつくし摘みに熱中している間に、奥の竹林でご主人が竹を切り倒しています。
一体何に使うんだろうと思っていたら
なんと竹飯盒!!
…だけでなく、食器とお箸まで即興で作ってる!!
炊き上がったご飯はふきの入った炊き込みご飯。
そしてみんなで摘んだつくしとすぎなは天ぷらに。
生きることを丸ごと楽しむってこういうことなんだなーって。
なにか特別なことをするのももちろん素敵なことだけど、日々の暮らしを最大限に楽しみながら生きる清水夫妻の姿からは「本気で楽しむ」「本気で生きる」覚悟と喜びを感じるのです。
「いいな、田舎の古民家暮らし!私もやってみたい!」
帰り道はそんな思いでウズウズしていたけれど、いざ家に着いて周りを見渡した瞬間「ああ、私はこの場所も大好きだ」と気づきました。
私は今いる場所でも何かに追われることなく豊かに暮らすことができる。
暮らしを楽しむことができる。
ぜんぶ私次第なんだって。
この冬は火鉢テーブルをお迎えして炭をおこす時間が至福だったり
そこでお友達や家族と食事やお茶をするのがワクワクだったり
お庭で育てている植物たちが春になって新芽や蕾がどんどん出てきてるのが嬉しくて仕方なかったり、
そうやって育てた庭の植物を蒸留して化粧水を作ったり、お茶にしたり…
そうそう、小さな家庭菜園も始めたいなと思ってたんだった。
山も海も近くにあって、静かで、ご近所さんも優しくて、車がなくてもどこに行くのも便利で、おしゃれなお店もたくさんあるこの場所が私は大好き。
小さいけれどお庭があって、縁側もあって、みんなで座れる大きなテーブルもあって、ダイニングにはもうすぐ天井に届きそうな我が家のシンボルツリーがあって、3匹の猫たちがのびのび暮らせるこのお家も大好き。
ここにはないものを探すんじゃなくて、今ここでできることをどんどんやって、思いっきり豊かに生きよう♡
そんな思いが力強く湧き上がってきました。
「いのちつむぐ里」の暮らしは本当に素敵で、だからついつい憧れて、私もそれらを手に入れたらこんなふうに暮らせるんじゃないかって思ってしまうんだけど、
でも結局はすべては自分次第だってこと、そして今の自分の居場所がどんなに素晴らしいかまで改めて気づかせてくれたのです。
ああ、ますますお家生活が楽しくなりそうですよー♡
2015年、主人から「仕事なんて辞めて掃除しろ」と言われ、離婚の危機に立たされます。
その状況を抜け出すべく、嫌いだった掃除と向き合っていくうちに本来の衣食住の意味や
暮らしの在り方、物事の成り立ちなどに気づいていきました。
2022年、ある出会いによって、その気づきは「日本人のDNAの目覚め」であったことが分かり、
生きとし生けるものが幸せに暮らす大和の智慧を、日々の暮らしに取り戻す「やまとごころ講座」をお伝えしています。