サロンを手放すことを決め、お家に帰ることを楽しみしていた私は
数日後、ある無料体験講座を受けていました。
その講座は、サロンを手放すなんて想像もしていなかった時に、
今後のレッスンや活動をどう発信していったらいいのだろうと悩んで申し込んだ講座でした。
どうしたら私が伝えたいことを、もっとわかりやすく、たくさんの人に知ってもらえるだろうか。
興味を持ってもらえるだろうか。
そのヒントがその講座にあると思っていました。
素敵な講師のお話に惹きこまれ、講座が終わる頃には「受講します!!」と前のめりに宣言していた私。笑
「分かりました、明日改めて最終意志をお伝えくださいね」と制されるほどに、つんのめり気味での宣言。笑
まずは何事も決めることから!
決めないと何も動かないので、決めて、宣言したのですが、
講座が終わってふとスマホを見ると
クレジットで定期購入している商品の決済ができていないというメールが立て続けにきていました。
カード会社に問い合わせると「不正使用させた形跡が見られたため、一旦ストップさせていただいていました」と。
確認していくと登録アドレスもパスワードも変えられており、完全に乗っ取られていたのです。
すぐに現カードを完全に使えなくなる処理をしてもらい、
新しいカードが届くまではクレジットが使えないということになりました。
「ちゃんと処理してもらえてよかったー」
とりあえず解決したことに安心しながら、
帰ってきた主人に「受けたい講座があるの」を伝えました。
そう言うといつもは「ふーん、いいやん、やってみたら。振込先と振込金額、LINEしといて。」と即答するのに
「それ必要なん???」
げ!!
また来たーーー!!
主人の「必要なん??」
なに、なんでまたそんなこと言うん!??
いつもそんなこと言わないやん!!
「必要だよ!なんなら今までの講座の中で一番必要だし!!全力で受けたいよ!!」とやっぱりつんのめり気味に答えると
「まぁさ、結局あなたが決めることやし、受けるって言うんならお金は用意するけど、
でもちょっと落ち着いて考えてみ?本当に必要なんか、考えて。」と。
もーーー。
やーめーてー。
本当にめっちゃ受けたいねん・・
いや!きっと明日の朝起きたら主人こそ思い直して
「まぁ、それだけやりたいんやったら、やってみ」って言うんじゃない!?(←超能天気。笑)
そんな気がして迎えた翌朝、主人は相変わらずその件に関して何も触れない。
なんでよーーー!??
その日は朝、オンラインセッションの予定が入っていたので、いつものように自転車でサロンに向かうと
サロンの入り口に大きな茶色の葉っぱが落ちてました。
退けようと自転車から降りてよく見ると、葉っぱだと思っていたものはなんとスズメの死骸!!
ひえーーー!!
その時に思ったんです。
クレジットカードの不正使用事件は日々たくさんあるだろう。
すずめだってたくさんいて、毎日どこかで死んでいるだろう。
でもさ??
なぜ今・・
このタイミングで、
私の目の前で立て続けに起こるの?
なぜいつも応援してくれる主人が、今回は反対してるの?
しかも私の行く手を主人が制するのは、
いつも私が本音と反対の方向に進もうとしている時なんだよね。
私は何を見落としているの?
私の本音はどこにあるの?
講座を受けたいんじゃないの?
受講すると返事をしていたので講師の方から事前の質問などが届いたりしていました。
私の志事、ビジネスにおける展望や、どんなコンテンツを望んでいるのかなど。
いつも自分の中の情熱だけを道しるべに動いてきた私はそういうことを考えるのが本当に苦手で、
でもだからこそ、今の自分が新たに生まれ変わるにはそこをしっかり見つめていくことが必要だと感じていたのです。
そう思いながらもその質問に対する答えがなかなか出てこなくて、
「それって勝手になるようになっていくもので、考えるものなんだろうか・・」と呟いている私がいました。
16年前にアロマサロンを始めた時も、やろうと思ってやったわけじゃない。
みんなから「こんなの教えて」「トリートメントも続けて」「それも聞きたい❤️」って言われているうちに
気がついたら勝手におうちサロンをすることになってて、
何一つ自分で考えて作っていない。
そう、この女神レッスンもね。
そう思っていた時に、その講座の新たな動画が届いて、その中に
「あなたの憧れの人は誰ですか?なぜその人に憧れるのですか?」というワークがありました。
それを聞いた瞬間私の中に出てきた憧れの人は
私が産後に通っていた助産院の助産婦さんでした。
病院で帝王切開で出産したのですが、おっぱいが詰まりやすく
赤ちゃんもうまく飲めなくて、すぐに乳腺炎をおこすため、
おっぱいマッサージに通っていたのです。
その助産院に足を踏み入れ、おばあさん助産婦さんに初めてあった時、
まだ何も話していないのに、その場所が、その助産婦さんの笑顔が
ただただ「そのままでいいんだよ」って言ってくれてる気がして
涙が溢れたんです。
まだおっぱいも揉んでもらってないし、何も話していないのに
私の中で勝手に癒しがおこったんです。
それはただただ、その助産婦さんの在り方に触れただけで
彼女が作る世界観の中に足を踏み入れただけで
すべてを包み込んでくれるすごいエネルギーだったんです。
何を話すかじゃない。
何を伝えるかじゃない。
何も話さなくても、伝えなくても
魂を震わせるほどに伝わってくる在り方。
在り方は誤魔化しが効かない。
その人の生き様そのもの。
私もそんなふうに年を重ねたいって思ったんだったって。
その後も子育てで悩んでいた私は毎月その助産婦さんのところに通いました。
会うだけで、私が私の真ん中に帰ることができる。
何も話さなくても
「私は私を信じていい」って思わせてくれる存在だったのです。
なんだ、
どう発信するか
どう見せるか
どんなコンテンツにするか
私が本当に求めていたのは、そんなこととは無縁の世界だった
動画見たり、ワークをしたりしてたら
私、また炭とおしゃべりしながら火起こしする時間なくなっちゃうやん!!
あんなにつんのめりながら「受講します!」って言ったのに
違ったのかーい!!
自分でも呆れながら突っ込む。笑
どこまで体はって一人芝居してるんだ、わたし!!
そんなわけで、私の二つ目の手放しは「講座を受講して魅力的な発信ができる私になりたい」という偽りの願いでした。
またまた長くなった!
今日はここまで。
まだ続くよー
2015年、主人から「仕事なんて辞めて掃除しろ」と言われ、離婚の危機に立たされます。
その状況を抜け出すべく、嫌いだった掃除と向き合っていくうちに本来の衣食住の意味や
暮らしの在り方、物事の成り立ちなどに気づいていきました。
2022年、ある出会いによって、その気づきは「日本人のDNAの目覚め」であったことが分かり、
生きとし生けるものが幸せに暮らす大和の智慧を、日々の暮らしに取り戻す「やまとごころ講座」をお伝えしています。