いきなりですが、あなたはお洗濯は好きですか?
私は正直そんなに好きじゃありません。
でももしかしたらそんな私もお洗濯が好きなるかもしれない。
そんな予感がしている今日この頃…
目次
洗濯物の臭いや黒ずみは仕方ないもの?
レッスンでも毎年梅雨の時期に出るのはお洗濯の話題です。
「どんな洗剤を使っている?」
「洗濯機はドラム式?縦型?」
「部屋干し?外干し?」
「洗濯物の臭いってどうしてる?」
ちなみに私の今のスタイルはドラム式で部屋干し。
作業的にはレッスンでもやっている家事のシステム化で見直しを行ない、我が家の洗濯物、住宅事情を考えたスムーズで快適なスタイルです。
ただ、洗い上がりはというと臭いも気になるし、洗濯物は徐々に黒ずんでいってる気がする・・
でもこれってみんなからもよく聞く悩みだし、「洗濯ってそんなものだよねー、仕方ないよねー」とスルーしていました。
「いいな」と思いながらも湧き上がる反発心と言い訳
それが今年「私ナチュラルクリーニングにしてから洗濯物は真っ白に洗い上がるし、匂いもまったくなくて快適ですー!」と言う人があらわれたのです。
その瞬間私の内側からむくむくと否定的な気持ちと言い訳が湧き上がってきました。
石鹸や重曹などを使ったナチュラルクリーニングは15年以上前に(息子が赤ちゃんだった時に)やってみたことがあります。
その時にすごく手間がかかって面倒だったこと、その割には思った洗い上がりにならなくて全然快適じゃなかったことが思い出されたからです。
しかも今使っているドラム式洗濯機でするとなると、途中でドアも開けにくいし、水も少ないから石鹸がうまく泡立たないだろうし、なによりあんな面倒くさいのはやりたくない!と。
でもその後別のクラスでも次々に「ナチュラルクリーニングいいですよー」という人が現れるのです。
だから面倒くさいってば!
するとさらに追い打ちをかけるように主人が「洗濯物が臭い!もう10年使ってあちこち壊れてきてるし、この際だから洗濯機を買い換えよう!」と言いだし、またしてもほぼ強制的に洗濯事情を見直さないといけなくなってしまったのです。
シンプルなものが一番使いやすく満足度が高い
「高くてもいいから臭いもしない、綺麗に洗える一番最新の洗濯機を選んで!」と主人。
でもそのときふと思い出したんです。
結婚した時にご飯が大好きな主人のために10万円近くする炊飯器を買ったけど、結局彼が一番美味しいと言ったのは3000円の土鍋ご飯だったなと。笑
アトピーの息子のためにとすごい宣伝文句が並んだ30万の掃除機やルンバも使ってきたけど、結局今一番使っているのは棕櫚のほうきだってことも。笑
いろんな機能がついている最新のものよりも、シンプルで昔ながらのものが使いやすくて五感を満たしてくれるものだったりする・・
主人にそう言われるまでは「今度買い換えるなら絶対縦型の乾燥機付きにしよう」と思っていたけれど、ふと学生時代にバイト先で使っていた二層式洗濯機で十分なんじゃないかと思いはじめたのです。
私たちの「面倒くさい」が生み出した最新家電たち
今でも売ってるのかな?と思って調べてみると「やっぱり二層式は洗浄力が違う」と根強いファンもいるらしく。
ただ、当然全自動と違って洗濯物を移し替えたり、自分で水を入れたり止めたりしないといけないし、とにかくその手間はナチュラルクリーニング以上!笑
だめだ、面倒くさすぎる…
ナチュラルクリーニングですから面倒くさいと眉をひそめている私なのに…
…とりあえず電気屋さんに行ってみよう!
コーナーの片隅に追いやられて小さくなっている二層式洗濯機を発見。
「…ださっ!!」
お値段の可愛さに反比例して、見た目のダサさに呆然・・
インテリアに馴染むベージックカラーの今時家電と違って、なに、この青!?
しかもダイアル。超アナログ。笑
分かっていたつもりだったけど実物のあまりのダサさに「私は本当にこの姿を受け入れ、愛することは出来るだろうか・・」
と不安に思いながら眺めていると店員さんに声をかけられ、最新洗濯機の前へと連れていかれました・・
そう、「今度買うならこれ」と決めていた縦型、乾燥機付き全自動洗濯機。
値段は可愛くないけど、見た目はおしゃれ。
洗剤は洗濯物の計測して自動で計算された量を投入。
温水シャワーも出て冬でも汚れが落ちやすいそう。
他にもいろんな機能があって、それはどれも私の「面倒くさい」を解決してくれるものばかり。
でも…
面倒くさいことを機械に押し付けた代償は何?
私は「面倒くさい」と日々の営みを機械に押し付けることで、何か大切なものを失っているんじゃないだろうか・・?
人生は日々の営みが連なって創られていくもの。
つまり日々の営みは人生そのもの。
それを機械に全自動で預けてしまうというのは、もしかして自分の人生を明け渡してしまうことなんじゃないだろうか・・?
ずいぶん大げさだと思うかもしれないけれど、私が洗濯が好きじゃないのは何かここが関係しているような気がして。
20年間主婦をしてきたにも関わらず、洗濯物を真っ白ふわふわに洗い上げる本当の気持ち良さや喜びを私は知らないのかもしれない。
そしてその喜びは面倒なことを自らの感覚と手で行なうことによって生まれるものなんじゃないだろうか?
私は喜びを取り戻すことは出来るのか?
そう思ったらどうしても「全自動」じゃなくて「手動」で洗濯してみたくなって、主人に超ダッサい二層式洗濯機を買ってくれるようお願いし、週明けに届くことになりましたー♡
この超めんどくさがりでズボラな私が、本当に二層式洗濯機で快適にお洗濯ができるのでしょうか?
一瞬で挫折していたりして。笑(このパターンもよくある。笑)
あー、来週がドッキドキです!
続く・・・笑
2015年、主人から「仕事なんて辞めて掃除しろ」と言われ、離婚の危機に立たされます。
その状況を抜け出すべく、嫌いだった掃除と向き合っていくうちに本来の衣食住の意味や
暮らしの在り方、物事の成り立ちなどに気づいていきました。
2022年、ある出会いによって、その気づきは「日本人のDNAの目覚め」であったことが分かり、
生きとし生けるものが幸せに暮らす大和の智慧を、日々の暮らしに取り戻す「やまとごころ講座」をお伝えしています。